家を設計する際、間取りはその家族の生活スタイルを映し出す鏡のようなものです。
特に、自宅の中心に階段を設ける選択は、ご家族の日々の動きやコミュニケーションに大きな影響を与えます。
ご家族の生活を豊かにするために、こだわりを持つ方ならば、階段の位置ひとつで生まれる生活の変化を理解しておきましょう。

 

今回は、階段が家の真ん中にある家の間取りのメリットとデメリットについてご紹介します。

□階段が真ん中にある家の間取りのメリットとデメリットとは？

 

家の中央に階段を設けると、どの部屋もアクセスしやすくなるメリットを強く感じられます。
他にも、リビング階段を設けると、家族の顔を合わせる機会が増え、家族の絆を深められます。
家族が日常的に交流するスペースを階段とすることで、自然とコミュニケーションが生まれ、家族の存在をより身近に感じる家になるでしょう。

 

しかし、注意が必要なのは、階段に窓が取り付けられない点です。
廊下を通じて光が入る間取りを検討することでこの問題を解決できます。
また、家の中央に階段を設けた場合、窓がないことによる換気の問題も発生します。
この点を解決するには、換気システムを工夫するか、家の設計時に自然通風を促進するための設計を考慮することが必要です。

 

そして、階段の位置によっては、家の内部で音が反響しやすくなることも考慮しましょう。
適切な素材の使用や音響設計により、快適な居住空間を維持できます。

 

□安全かつ良い家相を追求する階段設計のコツ

 

家の中心に階段を設ける際、安全性と家相を考慮することが重要です。

 

＊階段に明り取りの窓を設置

 

階段に明り取りの窓を設置することで、日中は自然光が階段を照らせるため、事故がおこるリスクを減らせられ、安全性を高められます。
窓が設置できない場合は、足元照明を取り入れたり、てすりをつけたりして、安全面への配慮をしましょう。

 

＊L字階段の採用と足元照明

 

一直線の階段よりもL字型の階段の方が、転倒した際のリスクを減らせます。
また、足元照明を設置することで、暗い階段でも危険性を回避しでき、夜間でも安全に移動できます。

 

＊階段の下に観葉植物を

 

階段の下に観葉植物を置くことは、家相を改善する効果があります。
植物は生気をもたらし、空間を活性化させる効果があるのです。

□まとめ

 

今回は、階段が真ん中にある家の間取りのメリットとデメリット、そして安全で家相を良くする階段設計の工夫について解説しました。
家の中央に階段を設けることは、アクセスの便利さや家族のコミュニケーションが促進するメリットがありますが、階段室に窓が取り付けられないデメリットもあります。

 

自宅の間取りにこだわる方は、これらの点を踏まえた上で、ご家族にとって最適な階段設計を検討してみてはいかがでしょうか。