北向きの間取りの意外な魅力とデメリットについて解説します!
投稿日: 2023.06.03日当たりが良くて暖かいから南向きの物件じゃないと魅力的に感じない、と思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、暗くて寒そう、というマイナスなイメージが先行しがちな北向きの間取りについて、その魅力とデメリットをご紹介します。
□北向きの間取りの意外な魅力について解説します!
1.付加価値のついて物件が多い
一般的に南向きの物件を好む人が多く、同じ条件下だと北向きの物件は売れにくいため、広いルーフバルコニーや、窓が多く開放的なリビングがある物件が少なくありません。
2.北側の視界が開けている
住戸にとって周辺の環境は重要です。
物件にもよりますが、北向きの住居でも視界が開けており明るい、逆に南向きでも高い建物にさえぎられてしまい十分な日差しも景観もない、といった環境もあります。
3.景色が良く見える
写真を撮る際に、被写体から撮影者に向けて光源が暗い影ができてしまう「逆光」と、撮影者側から被写体に向けて光が差す「順光」という言葉がありますが、順光の方が綺麗に撮れます。
北向きの部屋では、これと全く同じ現象が起こります。
窓から見える景色が一層綺麗に見えるでしょう。
4.心地よい光が長時間続く
南向きの物件は、特に天気のいい日は強い日差しが部屋中に降り注ぎますが、光と影のコントラスト、明るいところと暗いところの強弱が強調されます。
北向きの部屋では、外にある建物に当たった日差しが反射し、柔らかく安定した光が部屋を満たしてくれます。
5.本や家具の劣化が防げる
南向きの物件で特に対策しない場合、本や木製家具、レコードなど、直射日光に弱いものは、日焼けや乾燥、縮小、割れ、反りなどを起こしやすいです。
しかし、北口の場合、そういった心配はないため、窓際までたっぷりとスペースを利用できます。
6.価格が割安なケースが多い
2009年から2018年に供給された首都圏の新築物件マンション価格について、南向きの部屋を基準としたときに北向きの部屋は約5パーセントから13パーセント安いという調査データがあります。
□北向きの間取りのデメリットをご紹介します!
日差しが入りにくいため、湿気がこもりやすくなる、冬に寒いというデメリットがあります。
湿気から冬には結露ができやすくなり、窓枠やカーテンのカビの原因になる恐れもあります。
また、結露がひどすぎた場合は水分が壁の内側に侵入し、構造材料の腐敗や建物自体の耐久性に影響を与える可能性があります。
冬の寒さについて、夏の冷房代は抑えられますが、冬の暖房代については高くなってしまうでしょう。
□まとめ
北向きだからという理由で住まいの選択肢から外してしまうのはとてももったいないことかもしれません。
北向きだからこそ得られるメリットや、カバーできるデメリットがあるため、この記事を読んで、北向きの物件についても一度検討してみようかと思っていただけましたら幸いです。