周南市下上にオープンしたモデルハウス“トキヲミルヒカリ”は「自然光で整える体内リズムと健やかな暮らし」をテーマとした暮らしの中で体と心が自然に整い、永く快適に住まえるサスティナブルな住宅です。サスティナブルとは、sustain(持続する)とable(可能な) を組み合わせた言葉で、日本語に訳すと「持続可能な」という意味を持ちます。トキヲミ ルヒカリは親から子、子から孫へと住み継がれ、50年後、100年後もそこに住まう家族の幸せを育みます。
所在地: | 山口県周南市下上 |
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敷地面積: | 171.14 m²(51.77 坪) |
建築面積: | 70.68 ㎡(21.38 坪) |
1階床面積: | 67.90 ㎡(20.53 坪) |
2階床面積: | 23.35 ㎡(7.06 坪) |
延床面積: | 94.03 ㎡(28.44 坪) |
UA 値: | 0.36W/m²・K |
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C 値: | 0.3 cm²/m² |
耐震等級3: | (許容応力度計算による) |
耐風等級2: | (許容応力度計算による) |
設計: | 藤田摂建築設計事務所 |
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建築士: | 藤田 摂 |
プロフィール: | 1970 香川県生まれ |
1991 京都科学技術専門学校建築デザイン科卒業 | |
1991 (有)山本忠司建築綜合研究室 | |
1998 藤田摂建築設計事務所 設立 |
自然光で整える体内リズムと健やかな暮らし
トキヲミルヒカリは「自然光で整える体内リズムと健やかな暮らし」という設計コンセプトのもと、外と内に特徴の異なる3つの庭を配しました。
朝日で体と心を目覚めさせ、家族の一日がここから始まります。LDK空間いっぱいに広がる朝日を感じながら、家族団らんの朝食はいかがでしょうか。
明るい陽の光のもと日光浴や外遊びをして活発に過ごします。夏には永源山公園の夜空に咲く花火を鑑賞できます。どの季節も陽の光を十分に感じることができるこの陽気な庭で、季節に合わせた家族の時間をお楽しみください。
安定した静かな光のなか読書をしたり、切り取られた空を眺めたりと、心を落ち着かせくつろぐことのできる空間です。この安らぎの庭では、しとしとと降る雨の様子も楽しめそうです。外からの視線を気にしない、壁に囲まれたプライベート空間で心も体も安らぎます。
これら3つの庭は建物内部へ光を導く役割を担っています。
そしてこの庭に呼応する光はそれぞれ様相が異なり、時の流れとともに室内に明るさや落ち着きのある空間を生み出します。
家族はそのときの体や心の調子にしっくりとくる場所を自ずと選び過ごしたくなることでしょう。
このように自然光の変化を感じながら暮らす家は、人の体内時計といわれるサーカディアンリズムを整え、家族にとって健康的な生活の基盤となります。
閉じながら開いた外観デザイン
南東の角にあたかも扉が開いたような四角い建物のデザイン。
開いた壁が道路からの視線を遮り、庭のプライバシーを確保しつつ、風を取り込むウィンドキャッチとしても機能します。ダイニングキッチンと繋がる庭は周りの視線を気にすることなく、開放的に過ごすことができます。
道路に面した北側は、プライバシーに配慮して窓を無くし、シンプルな外観としました。そのシンプルで閉ざした外観の内側には採光に考慮した開放的な空間をデザインしました。建物の正面から受ける印象とはまた違う白く塗られた壁は、外部の光を反射させ室内を明るく照らします。
2階に配された「安らぎの庭」の柔らかい北の光は、外部吹抜けを通じて1階の玄関ポーチに、また内部の吹抜階段から1階のリビングへと落ちてゆきます。
パッシブデザイン
太陽光や自然風を利用するパッシブデザインは、自然エネルギーをコントロールし、人に優しい住環境を作り出します。トキヲミルヒカリは限られた敷地の中で、駐車場と建物の面積を確保するために日射を遮る軒を設けず、開口部に外部シェードを採用しました。夏季はシェードを降ろして日射を遮り、冬季は室内に日射をしっかりと取り入れます。室温が上昇する西日を遮るために、西側には水廻りをまとめ西窓は設けない計画としました。吹抜けを利用して家の奥まで光を届けるために、内部は吹抜階段と格子床を採用しています。家全体を立体的に空気が循環することで温度ムラが減り、どこの空間にいても快適に過ごすことができる設計となっています。
安心・安全で快適な住空間の実現
室内空間の温度の安定性は、住み手の健康やストレスに直結します。トキヲミルヒカリは「夏涼しく、冬暖かい」高気密・高断熱に裏付けされた、家族にとって快適で健康的な暮らしを実現します。
住宅の断熱性能は「UA値」で表され、この値が小さいほど熱が逃げにくい高断熱な住宅といえます。
この山口県東部・中部地域は、温熱地域区分6地域に分類され、国土交通省の定める省エネ基準「UA値 0.87W/m²・K」以下が求められます。トキヲミルヒカリはUA値0.36W/m²・Kと国の定める省エネ基準を大幅に上回り、更に高い水準であるHEAT20G2以上の高断熱住宅です。
住宅の断熱性能を十分に発揮するためには、高い気密性能が必要とされます。気密性能は「C 値」で表され、隙間の少ない高気密な住宅では熱損失を小さく抑えることができます。断熱性能を表すUA 値は、建物に使用する部材の性能数値などから算出される計算値であるのに対して、気密性能を表すC 値は部材の選定や施工精度に依存する実測値です。図面 上の計算値だけでは住宅会社の施工精度を計ることができないため、完成前の気密測定は必要不可欠です。安本建設では全棟気密測定を行ない、気密性の高い住宅のお引き渡しをお約束しています。
トキヲミルヒカリは、UA 値0.36W/㎡・K の高い断熱性能に加え、C 値0.3 ㎠/㎡の高い気密性能を備えた、1 年を通して省エネで快適な暮らしを実現することができる高気密高断熱住宅です。
そしてもう1つ、住宅性能として欠かすことができないのが「耐震性」です。2016年4月に震度7の地震が2回続けて起きた熊本地震では、およそ8,665棟の住宅が全壊し34,392棟の住宅が半壊、一部損壊は153,941棟にも上りました。(熊本県ホームページより)地震大国といわれるこの日本では住宅において高い耐震性能が求められます。
住宅の耐震性能は耐震等級1~3の3段階で表されます。この地震に対する安全性を確かめる構造検討方法には4種類あり、仕様規定→性能表示計算→許容応力度計算(二次元解析)→許容応力度計算(三次元立体解析)と計算項目が増え同じ耐震等級でもどの構造検討方法を用いるかにより地震に対する強度が違います。性能表示計算は構造検討を簡易にするために、建物の重さ・地震力・各部位の壊れやすさなどを詳細に計算しません。そのため、許容応力度計算の耐震等級2よりも性能表示計算の耐震等級3は強度が低くなります。緻密な計算により建物の安全性を検討する三次元立体解析を用いた許容応力度計算は、建物 にかかる地震力を3Dシミュレーションすることができます。そのため、地震に対する建物の安全性を実際に近い形で検証でき、複雑な構造の建物や、敷地の条件や要望に応じた自由度の高いプランも確かな安全性を担保したまま実現することができます。トキヲミルヒカリは三次元立体解析を用いた許容応力度計算による確かな安全性「耐震等級3」を取得しています。
住まいを隅々まで快適にするためには、高性能であることに加え空調もデザインしていくことが重要です。
WHO(世界保健機関)は冬季最低室温を18℃以上とすることを強く勧告しています。英国では冬季最低推奨室温は18℃に定め、室温低下ごとのリスクを開示し、健康性に劣る室温の低い住宅には改修・解体命令が出されています。日本の室温基準は、事務所や多くの人が使用する建物については18℃以上に定められているのに対し、住宅では定められてい ません。日本でも断熱住宅の普及率が高い都道府県ほど冬季死亡増加率は低いため、本来であれば住宅でも冬季の最低室温基準は定められるべきなのです。日本における断熱基準のうち、最も高いHEAT20 G3の性能でも最低室温の基準は15℃と なっており、WHOの室温基準を満たすためには、室内の温度・湿度・気流・清浄度を整えることが必須となります。室温よりも床面温度が少し高いと心地よく感じられますが、暖かい空気は上昇するため、天井付近に吹き出されるエアコンでは、広い空間を足元から暖めるのは難しくなっています。また、仕切られた部屋には暖められた空気が届かないため温度差が生じてしまいます。
トキヲミルヒカリでは換気空調システム「涼暖」を採用し、24時間すべての部屋で換気と空調を同時に管理しています。床付近に設置したエアコンが、床下へ暖気を吹き出し、各部屋に設置したファンにより床下から空気を送ることで、家中を均一な室温に保つことができます。この仕組みにより、床下が一番に暖まるので床面が室温よりも少し高い温度となり、頭寒足熱の理想的な温熱空間が実現できます。各部屋のファンは温度変化が大きい窓際に設置され、真上に風が吹き出すため、体に直接風が当たることはありません。加えて、家中が一定温度となるためエアコンをつけていることを忘れてしまうほどで、エアコンが苦手な人でも快適に過ごすことができます。また、床暖房と比べて床面温度が高温にならないため、通常の床暖房では使えない無垢のフローリングを使用でき、床に座った時に本物の木の温もりを感じることができます。夏季には冷房の空気を各部屋のファンで送風します。トキヲミルヒカリでは、換気空調システム「涼暖」を用いて平面的・立体的に、空気循環を検討することで快適な室温環境を実現しました。
アトリエアンデパールの住まいづくりは、住宅性能を熟知した建築士との打ち合わせから始まります。そして、私たちは⾧年この地域に根差し、住宅という「モノ」の供給ではなく、「豊かな暮らし」を提供しています。家族が永く健康で快適に暮らせる住まい空間を実現するために、住宅の確かな安全性と整った温熱環境は最低条件とも言えます。私たち
アトリエアンデパールはお客様の多様化するニーズを叶えると同時に、社会的価値のある住宅の供給を通して地域と暮らしを豊かにしてゆきます。
トキヲミルヒカリは、そんな私たちの住まいづくりへの想いをかたちにした高性能で高耐久、高デザインな住宅です。50年後100年後も世代を超えて永く住み継がれ、家族の暮らしを豊かに育むことでしょう。
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